Linuxを使うようになって非常に得した気分に浸れる要因のひとつにプログラミング環境が充実しているという点があげられる。
パソコンの購入動機がネット(しかも閲覧のみ)とかメールくらいで、ほかはよくわからないなんてカタガタは、ひょっとしたら一生触れる機会もないかもしれない分野かもしれないな。
原点は”マカ”なヲイラ。Macで使えるソフトがパソコンショップにほとんど並んでいなかった頃に育ったからマイノリティという言葉が重くのしかかっていた世代なんだな。今でこそクロスプラットフォームだのシームレスだの言ってるけど、当時はMacとPCの間には海溝のような深いミゾがあった。
売ってないなら作るか。必然的にそんな流れになって目にとまったのがPerl。多少ローカルな癖はあってもいろんなOSに移植されてるから使えちゃうんだなぁコレが。しかもフリーウェアときてる。当時はナローバンドでMacPerlとQPQを3時間くらいかけてダウンロードしたっけな。
MacPerlは日本語にローカライズされてたけど、QPQ、(Quid Pro Quo、わかりやすく言うとhttpdだな)はバリバリ英語で、まだまだビギナーだったヲイラはかなり悪戦苦闘させられた。設定してたって自分がなにやってんだかイマイチ理解できてなかったんだから、当り前か。WindowsだってActivePerlを入れないと使えない。よく考えると似たようなモンなんだよね。
現行のMacOSXはベースがFreeBSDになってるからこんな苦労はないわな。
ただデフォルトでは停止しているからまずは起動の設定をしてやらなければいけないけど、まぁここいらでけつまづいてちゃなんにもできないからそのつもりで。
PerlだってこんななんだからC言語やってみたいなんて考えると気が遠くなる。
気が遠くなるばかりではなくて、環境を用意するのに場合によっちゃ金もかかったりする。それに比べてLinuxは最初から開発環境がインストールされているから、楽チンだ。
Linux環境の整えかたは、コマンドのログを公開しながらなんどか掲載したので今日はちょっとC言語を動かしてみよう。用意するのは端末のみ。エディタはViエディタを使えば1つのウィンドウでコンパイル&実行までできちゃうからね。
[hogehoge@localhost hogehoge]$ mkdir workC -----格納場所をコマンドで作成した
[hogehoge@localhost hogehoge]$ ls
pdf/ workC/ Desktop/ lib/ rpm/ upgrade-log
[hogehoge@localhost hogehoge]$ cd workC -----格納場所のディレクトリーへ移動
[hogehoge@localhost workC]$ vi hello.c -----Viエディタを起動してスプリクト作成
[hogehoge@localhost workC]$ cat hello.c
#include
int main(void);
int main(void)
{
printf("Hello, world.\n");
return(0);
}
[hogehoge@localhost workC]$ cc -o hello hello.c -----ここでコンパイルしてる
[hogehoge@localhost workC]$ ls
hello* hello.c hello.c~
[hogehoge@localhost workC]$ ./hello
Hello, world. -----最初のプログラムはこんにちは世界
[hogehoge@localhost workC]$
ってな感じでかなり短いが、最初のプログラムは完成。
しかしなんで「こんにちは 世界」なんだろうな? たしかPerlを勉強したときもそーだったよ。Windows環境とはディレクトリを移動したりコンパイルまわりのコマンドが違うはずなので注意してくれ。
プログラムは面白い。こんな短いスプリクトでも動くとちょっと感動したり、コンピュータを操っている気分になれる。以前挫折したことがあるなんて方も、やったことないなんて方もいっしょにやってみない?
まずは「こんにちは、世界」あたりから。
2007/10/12
Linuxのプログラミング環境
時刻: 8:23